こちらは「渕布根来片口」
強度を増すために貼られた渕布は、今やデザインのひとつ。
小ぶりなサイズは、日本酒はもちろん
盛鉢としても活躍します。



片口の部分にも丁寧に貼られた渕布。
職人さんの仕事ぶりを想像します。



この深い朱色に惚れました。



女性の片手にも収まります。
注ぐ器として使わないときは、小ぶりな盛鉢として。
陶器とあわせて、和の雰囲気いっぱいに。



高台、高台の内側も丁寧に漆が塗られています。
10年、20年、30年...と、長く使っていきたい片口です。
「漆のうつわをいつものテーブルに使っていく」
そんな暮らしにずっと憧れていました。

でもなかなか出会えなくて、
今年やっと出会えたときは本当に嬉しくて、
背筋もすっと伸びる気持ちです。












30歳を越してから、いつか欲しいと思っていた漆の片口。
でもなかなか好みのものがなかったのですが、
2006年の夏にお伺いした越前の漆工房に、
まさに探していたデザインの片口が2つもありました。

ひとつは、丁寧にぐるりと渕布が貼られた「渕布根来片口」
そしてもうひとつは、すっと長く伸びた片口と、
美しく存在感が際立っている「刷毛目根来片口」

どちらも、根来塗りといって
紀州の根来寺の僧徒が使いやすさと丈夫さを考え
黒漆を重ね塗りし、最後に朱漆を塗り上げ日常食器とした
漆のうつわ。朱と黒の色調をのちに「根来塗り」と呼ぶように
なったそうです。ややマットな深い朱色と見え隠れする黒。
もうすでに使い込んだ漆のような風合いに
わたしは引き付けられました。

木材として使われているのは
トチモチでお馴染みの「栃の木」をくりぬいて作られます。




こちらは「刷毛目根来片口」です。
すっと伸びた片口が印象的で、存在感もあります。



刷毛目も美しく、職人さんたちの技術を感じます。
日本酒にはもちろん、
普段は和食の盛鉢として使うのも素敵です。





画像左:刷毛目根来片口
画像右:渕布根来片口



漆器のお手入れ方法(必ずお読みください)


・使い終わったあとは柔らかいスポンジで洗い
 乾いた布で拭いて頂くか、自然に乾燥させてください。
・100℃前後の熱湯、食器乾燥機、食器洗い機、
 紫外線(直射日光)が苦手ですので、
 お気をつけください。



渕布根来片口 \10500

材質:トチの木
size:径約14.4*12.8*高7.8cm 約120g

刷毛目根来片口 \26250

材質:トチの木
size:径約18.9*14.8高10cm 約225g


※すべて1客税込の価格です。
作家による手作りのうつわのため、
 1点ずつサイズ・形・色合・模様の出方・重さなどが異なります。

 複数ご注文の際は、なるべく揃えてお送りします。

 


根来塗りとは?

紀州の根来寺からというが由来で、僧徒が使いやすさと丈夫さに主眼におき、
何度も黒漆を重ね塗りし、最後に朱漆を塗り上げて、日常食器としての漆器をつくりました。
この朱と黒の色調を、のちに「根来塗り」というようになったそうです。

漆のこと。
漆とは、漆の木から採取した天然の樹液のことです。液体の漆は適当な温度と室温の中で
乾燥させ、乾燥させた漆はすばらしい耐久性と美しさをもちます。

漆の採取方法は、わたしも後で知ったのですが、
漆の苗木を植えて10年ほど育ったものを、幹に傷をつけ少しずつ採取していくのだそうです。
そして、採取しおわった漆の木はすべて伐採され役目を終えます。
漆とはとても貴重なもの。だからもったいなくて使わないのではなくて
貴重なものであるからこそ、漆の木に感謝し、そしてそれを作った方々に思いを馳せ
日々の暮らしの中で長く大切に使いこんでいきたいと思いました。





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