丁寧にぐるりと渕布が貼られた「渕布根来片口」



ずっと永くいいものをひとつ

福井をひとりで旅した時に出逢った山間にある漆工房。
道の側溝には澄んだ山の湧水が流れ、
周りは小さな田んぼが点在し、まだ若い穂を風に揺らしていました。
築100年以上はあろうかという、古い大きな日本家屋に、
暖簾がかかった入口をくぐると、濃厚な漆の匂い。
そこでは家業として、おばあちゃんからお孫さんまで、
漆塗りに携わっておられました。
そして、なぜか初めて訪れたとは思えないほど、
そこかしこに懐かしい空気が漂って、漆の世界に魅了されていきました。


栃の木をくり抜いて作られた、ふたつの片口は、
どちらも、根来塗りといって
紀州の根来寺の僧徒が使いやすさと丈夫さを考え
黒漆を重ね塗りし、最後に朱漆を塗り上げ日常食器とし、
朱と黒の色調をのちに「根来塗り」と呼ぶようになったそうです。
ややマットな深い朱色と見え隠れする黒。
すでに使い込んだ漆のような風合いに、和のこころを感じます。




すっと長く伸びた片口と存在感が際立っている「刷毛目根来片口」





重ねたところも素敵です。
生漆の器がひとつあると、
テーブルが美しく映えます。




朱色の漆に、黒漆が所々顔を出して、
根来塗りの美しさを感じて頂けます。





どちらもしっかりとした広台があります。
彫師さんの素晴らしいお仕事です。






渕布根来片口 \10500

作: 山岸厚夫
材質:栃の木
size:径約14.4×12.8×高7.8cm 約120g
刷毛目根来片口 \26250
作: 山岸厚夫
材質:栃の木
size:径約18.9×14.8×高10cm 約225g
漆器のお手入れについて
使い終わったあとは柔らかいスポンジで洗い、乾いた布で拭いて頂くか、自然に乾燥させてください。100℃前後の熱湯、食器乾燥機、食器洗い機、紫外線(直射日光)が苦手ですので、お気をつけください。


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